全国高専交流会in奈良2011  ~HNK総会議事録~

作成;榊野@関西支部作成(2011年6月26日)


1.開催日時・・・総会:2011年6月18日、奈良ツアー(有志):6月19日
2.開催場所・・・春日野荘 畝傍の間
3.総会参加者・・53名、(うちHNK会員;28名)

Ⅰ.総会議事

  • 井崎会長挨拶に続き、宮下事務局長より役員ならびに支部長の紹介あり。また今回の総会への同窓会会長の紹介があった。
  • 祝辞として、奈良高専校長・谷口研二様よりご挨拶ならびに同奈良高専同窓会長 小林満男様より歓迎の挨拶を戴けた。


①第1号議案:平成22年度活動報告について議長;横澤由明氏より詳細報告があり内容についての承認が戴けた。詳細は配布資料参照。


②第2号議案:平成22年度決算報告について、宮下事務局長より説明(尾上編集長より機関紙についての補足説明有り)と中曽根監事より会計監査報告がなされ、会計決算(案)についての承認が得られた。


⑤ 第3号議案:役員改正について

  • 現会長の井崎氏より、会長の交代(井崎淳一郎氏⇒田玉治實氏(現副会長))と副会長は当面空席の提起がなされたが、新会長については異議無く承認。
  • 副会長は、各拠点において会長を代理(補佐)できる方を専任するべく、以後人選して、幹事会に於いて任命したい旨の提案が新会長より為され、了承戴けた。

 

⑥ 第4号議案:平成23年度活動計画案

(1) 赤とんぼの発行:発行時期については未定であるが何としても出したい。
(2) 日本高専学会との連携:年会が8/27~28に@鈴鹿高専で開催 近隣会員の参加を要請
(3) 高専機構との連携:全国高専同窓会連絡会第3回会合あり(日程未定、田町CIC)、第9回全国テクノフォーラム(8/4、東京学術センター)
(4) 各支部における活動の活性化:同窓会との連携、高専カンファレンスへの参加など。 全国同窓会への関西でのコアづくり。

 
⑦ 第5号議案:来年の総会予定地
 懇親会の場において、2012年度は名古屋での開催が決定。開催に向けての準備をよろしくお願いします。


Ⅱ.講演会の要旨・ポイント


① 舞鶴高専・太田校長より「原子力産業と高専の役割」というテーマで記念講演。過去の原子力発電で発生した事故事例の紹介に始まり、安全工学からみた要因分析の教育事例(捉え方など)の紹介等もあった。特に高専を卒業したOBからも毎年150名程度が原発関連の業務に就くが、高専卒への期待は幅広い技術領域をカバーできる実践的技術者であり、安全対策を熟知してシステム設計やオペレーションや迅速な解決に当たれる人材が期待されているとの説明があった。


② 島田先生(元航空高専校長)からは「50周年に向けての高専教育への期待」といいうテーマで、高専教育の特徴やメリットについて説明があった後、OBが実現場で成果を出し活躍されている事例を直近の事例を挙げて数多く紹介すると共に、もっと高専卒OB/OGがその成果に見合った評価や待遇を受ける仕組みや改善について具体的な提言が成された。その為にもHNKの役割・意義が大きいと感じた。


③ 明石高専の京兼校長からは「国立高専機構の動向とACT135について」という演題で、最近の機構における動きや取組み課題、高専教育への評価および改善策とその方向性など具体的な紹介と説明があった。海外インターンシップが広く拡大している実情やCOOP教育など各高専でのユニークな教育カリキュラムなど独自で工夫されている事例の紹介もあり、興味を持った。高専もより高度化をめざし生き残りをかけた改善が不可欠で、教員の負荷増がある中でこれを改善し本来の教育と研究に打ち込める環境整備が重要であるなど核心に迫る言及があった。


④豊橋技科大の中森先生からは、「心づくりの人間力教育」というテーマで興味ある研究内容の紹介があった。高専を卒業して技科大に入った学生に共通な課題(弱点⇒それが人間力)に着目し、心と体の両面から危機的状況下にあっても迅速な判断と行動が取れる人材、相手の気持を察知して(自分本位でなく)行動でき協力を惜しまない「人間力を高める」技術者像に焦点を定めて、他の高専とも連携しながら進めておられる研究はユニークでかつ重要と感じた。


⑤ 奈良高専・新芽交流会会長である脇田様より「同窓会・新芽交流会の活動報告」について発表があった。これまでの経緯を踏まえて今年は具体的に同窓会や後援会とも連携しながら、八尾ロボコンへの参加、「先輩塾」の継続、人材MAPの構築など準備を進めており少しづつではあるが実績を積み上げて来ている。今後HNKとの連携やネットなども活用しながら軌道に載せていきたい旨の決意表明があった。


⑥ HNK編集長の尾上様からは、「PJTの試み」についてこれまでの経緯、立上げに到った背景、意義、役割等についての発表が為された。全国同窓会の発展などの動きがある中でHNKはその為の支援を横串でやっていく、またネットワークを活用してビジネスとして成り立つ事業創出に貢献すべく全面的に注力して行く旨の力強い決意表明が為された。


⑦ 最後に日本高専学会の副会長であり、鈴鹿高専・教授の井上先生からは「日本高専学会の紹介ならびに第17回年会講演会」というテーマで紹介ならびにご案内の説明・発表があった。これを機にHNKの皆様と連携しながらより高専の発展に学会としても協力していきたい。そして8月27~28日の鈴鹿高専での年会には多くの方々に参加して欲しいとの要請があった。
*なお、この講演の模様は、有限会社カヤの平井良信様(HNK会員、奈良高専OB)が録画されてDVDによる発売も行っているので希望者はお求め下さい。

Ⅲ.懇親会


 43名の参加により、盛大な交流の場を持つことができ、途中で都立産業技術高専の吉田先生から飛び入りでブーメラン紙飛行機のデモが行われるなど高専らしい雰囲気が高まった。
 また場を替えての(大部屋にて)2次会では、技術者の教育や原発の影響などについて遅くまで議論に花が咲き、有意義な懇親の機会となった。

 
Ⅳ.19日の奈良ツアー


  池田知隆さんの案内にて、東大寺~2月堂を拝観しました。やはり平城遷都1300年の
  平城京も見逃しませんと昼食を1時間延長して、1時まで奈良を満喫して戴きました。

最後に


 3月からの準備は大変でしたが、池田さんや平井さん、奈良高専の皆さん、さらには京兼校長の支援などを戴き御陰様で無事終了できました。これからが本当の意味で関西ブロック固めと拡充が必要です。 関係各位のご協力ならびにご支援をよろしくお願いします。

ありがとうございました。

以上 2011.6.30

 


2011年総会の講演の模様をDVDに収録しました。

第15回定時総会 講演集(2011年6月18日 於春日野荘)

価格3,000円(税込) ※別途送料・発送手数料350円が必要です。

www.sogogakushu.gr.jp/kosen/hnk/dvd_15.htm

 

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