「高専女子」特集冊子出版企画のご案内


【企画構想の背景】

「高専における女子学生支援シンポジウム」(2012 年3 月末開催) 。

  • 高専女子卒業生の労働に関する調査研究
    科学研究費補助金基盤研究( 香川高専詫間キャンパス 2003 年度〜2005 年度)
  • 女性技術者のキャリア形成過程に関する実証的研究
    科学研究費補助金基盤研究( 香川高専詫間キャンパス 2007 年度〜2009 年度)
  • 理系進路選択を勧める“ 理系ゴコロのススメ” プロジェクト
    日本科学技術振興機構(JST)「 女子中高生の理系進路選択支援事業」( 奈良高専2009 年度〜)
  • 夏休み自由研究お助け教室、女性技術者・女性研究者による講演会
  • 日本科学技術振興機構(JST)「女子中高生の理系進路選択支援事業」(6 高専プロジェクト 2010 年度)
  • 女性技術者のキャリア継続・再構築の研究
  • 科学研究費補助金基盤研究( 香川高専詫間キャンパス 2010 年度〜2012 年度)
  • 全国高専女子学生の連携による高専女子ブランドの発信—百科事典「高専女子百科」の作成—
  • 高専改革推進経費事業( 全国8 地区高専連携 2011 年度)

※「高専女子百科」正式版は平成24 年度上半期に上梓、全国企業に配布予定。( 就職先開拓や高専を志望する女子中学生の増加を期待)

 

国の第3 期科学技術基本計画では「科学技術関係人材の養成が最重要課題」の一つに位置づけられ、特に女性の科学技術分野への参画については、男女共同参画社会形成の観点からも促進すべき重要課題とされている。しかしながら現実には、上記事業を推進する中で、次のような課題が明らかにされている。

  1. 将来のキャリアパスを明示できていないことなどが原因で、理系の進路( 高専) を志望する女子が少数である。
  2. 今後、高専の女子学生数が大幅に増加しても、就職先の確保が懸念される。
  3. 高専女子学生が卒業後、社会で活躍し続けるにはさまざまな問題が存在する。

これらの現状を踏まえると、女性の人材養成を促進するためには出口である就職先の確保とキャリア支援の環境醸成が不可欠である。高専におけるさまざまな取り組みをさらに推し進めるために「男女共同参画推進」が人材育成のための「入口と出口」に直結する事は論を俟たない。加えて先頃、国家戦略会議において「成長産業の次世代人材育成」に高専の増設が検討課題に挙がった。これらを鑑みるに、国内の、とりわけ技術者の早期育成を担う高専において「男女共同参画推進」は待ったなしの事業である。

 

【企画座談会のテーマ】

これまで自ら「男女共同参画」事業を推進している板東久美子高等教育局長および岩熊まき高専機構理事( 技術士)、そして上記の「高専における女子学生支援事業」に当たった先生方に「高専女子」の現状と展望について「男女共同参画推進」を軸にお話しいただく。

 

【企画構成案】

男女共同参画推進を主たるテーマに「巻頭座談会」、「高専女子卒業生の活躍紹介」「頑張る現役高専女子」「高専女子カンファレンス」「男女共同参画推進の意義」「男女共同参画推進に対する企業アンケート」ほか。

 

【編集・発行者】

広報誌「赤とんぼ」を発行( 年1 回) する、高専卒業者や関係者で構成する「ヒューマンネットワーク高専(HNK)」編集委員会。「赤とんぼ」高専創設50 周年記念号として企画するも、中学、企業および一般配布を目的として、誌名を「高専女子」または「KOSEN-JOSHI」(仮題)とする。


【広告協賛者】

本誌の発行に当たり、HNK会員の広告協賛および、男女共同参画推進者となる各産業界の連合会、工業会に広告協賛を要請する。