赤とんぼ 第9号 CONTENTS


2005年6月発行


◆インタビュー「この人と」 多比良和誠さん(佐世保高専OB)


「独創性のある研究ほど楽しくなる」いまや基礎研究が、すぐ応用につながることもある

◎東京大学大学院工学系研究科(化学生命工学専攻)教授 ◎産業技術総合研究所ジーンファンクション研究センター長(佐世保高専工業化学科卒)
(聞き手/毎日新聞論説委員、池田知隆、有明高専OB)


〈茨城県つくば市にある独立行政法人、産業技術総合研究所。国際的な産業競争力の強化や新産業の創出に向けて技術革新を推進するために約2500人もの研究者がいる。その生命工学分野を担当するジーンファンクション研究センターのセンター長を務めている多比良さんの研究室を訪ねた〉


ヒトの細胞内にある小さなRNA(リボ核酸)が、神経細胞形成にかかわる遺伝子の働きをコントロールしているといわれる。多比良さんは、その生命の起源に迫る基礎的な分野に工学的な見地から迫り、世界的最先端の業績をあげている。それらの技術を用いて医薬品開発に役立てようとベンチャー企業を設立すれば、RNA・ベクター販売で黒字経営と順調に発展している。そんな科学者人生の出発点が佐世保高専だという多比良さんに、高専の思い出や科学技術をとりまく課題などを自由自在に語ってもらった。