9月度例会概要報告

 講演124歳で会社を継いだお話」石井智久さん(鶴岡高専)
 石井製作所を継いで時代に合わせて継承していくことについてのお話はとても心に
響きました。いろいろなご苦労をしながら真剣に農業に取り組むお客様に応えていくということが肝心だと思いました。大企業とは違ったジャンルで農家が必要とする器具・設備を開発されて共存共栄されていることも理解できました。

  懇談会では、リアルに挑戦している林業ベンチャーの方や無農薬農業の方、未来に向けた地域OSとしてインフラ仕組みを考える方など様々視点で議論がつきないまま時間切れとなってしまったのは残念でした

 講演2 「「超小型衛星で宇宙を普通の場所に」 アクセルスペース エンジニアの生き方」

   福原 始さん(明石高専)、奥野 燦益さん(航空高専)
 衛星に手を染めた高専時代から、一旦モノづくりの経験をバイオニアで積まれた奥野さんがアクセルスペース社での衛星を製造するという仕事に参加していくリアル衛星ストーリー、コロナ禍の中、厳寒のカザフスタンへ出張しての射場作業のお話には思わず時間を忘れて皆で聞き入ってしまいました。同社のPRビデオも素晴らしいものでした。

 また、福原さんはアクセルスペースの創世期に実際の衛星1号機を創り上げる中でFPGA開発から衛星づくりを経てロケットでの打上げ

での経験をされてきたことをされたのがとても印象的でした。そして骨太に進められている今後のビジネス展開をどの様にしていくの

かを話され、奥野さんなどの後進への広がりを支えて来ておられるのだと感じ入りました。

 懇談会では、舞鶴高専の男子3年生から将来、宇宙に関する仕事に就きたいけど、どんな姿勢で高専生活をしたら良いか2人の先輩に質

問が出ました。彼はKOSEN-1を打ち上げる「高専スペース連携グループ」が開催した「高専スペースキャンプ」の受講生で、島田顧問の

勧めで参加した熱心な学生とのことで嬉しいことでした。

 飲み二ケーションタイムの話題提供①では、多業にチャレンジされている苫米地さん(仙台高専OG)が、日本の中心の辰野町で進められ

ている様々なことへの思いのたけを紹介され、感心しました。地域に根差したアンテナ感度からの見解も述べられましたし、苫米地さん

の活動に期待されている長老の方達もいらっしゃいました。
  話題提供②の天津グループからは現地からの4名に加えて、
最近、帰国された1名の高専OBが参加され、中国での生活にいたる過程の

お話や現地でのご苦労話は大変興味深いものでした。皆様それぞれの人生模様が重なって、出会った天津で集われているというのも高専

OBらではのことと思いました。
  マレーシアで活躍中の参加者との現地暮らしあるあるなどのコミュニケーションは宗教観や文化の違う場所での暮らしぶりについての

 共通点があるようで、とても興味深く参考になりました。

                                          (事務局:西山茂丸)

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