12月度月例会概要報告

 

月例会としては最大規模の50名にご参加いただき、国内はもとよりタイからは高専機構の高嶋先生、イギリスからは舞鶴高専OGの志村様、

現役学生の大阪府立大高専の益川さん、舞鶴高専の松本さん、長野高専一期の田玉会長までの幅広い年齢層の方々を熱くする会合になりま

した。

 

冒頭に島田顧問から、1年間のHNKの活動について、数値データをもとにした総括がありました。1年間でFBグループメンバーが500人増え1,500人になったが、早急な1人7名のH流メンバー10,000人拡張作戦への協力が要請されました。また、月例会参加者は平均49名であったが、来年は倍増100名にしたいので、カレンダーの第三木曜日にマーキングを!と要望されました。

 

講演1では、舞鶴高専OGの志村様にイギリスからお話しいただきました。小学校で神戸大震災に被災してご家族の境遇の変化などの逆境で出会った厳しい環境で高校大学への進学を諦める思いだったそうです。そんな中で先生から進められた高専進学を選び舞鶴での学びを奨学金で跳ね返して、堀場製作所に進まれて社会で活躍されているそうです。

現在は、同じく堀場製作所にお勤めのご主人のイギリス駐在生活に帯同するという中で出会ったデジタル越境という形でアメリカのリモート大学での学びを進めているというバイタリティ溢れる生活を拝聴いたしました。

 

講演2では、長野高専OBで日本郵政で活躍されている正村様が圧倒的な端末規模を擁する環境で進めてこられたセキュリティ対策について話されました。その取り組みで集められた5名の戦士がみな高専出身者で仕事がやり易かったそうです。時代がインターネットにつながる中で深化していくセキュリティへの方策について、VBAをたたいてくる攻撃に対する技術の話や霞が関のお役所だった時代からの変身を支えていく興味深いお話を時間の限りお聞きすることができました。

 

講演3では、豊田高専OBのフリーランス発明家として活躍している小栗様(先日、異能Vationに魚拓型ビデオカメラが採択され喜ばしいことです)に、瞑想についてエンジニアの視点から考え捉えた世界、効用・瞑想のメカニズム・瞑想の世界へのトレーニングなどについてとても興味深いお話をいただきました。イギリスから参加の志村様からは「まるで日本のお寺にいるような感覚を持った」という感想が寄せられました。

 

ブレイクアウトタイムでは皆さん、どの講演者のグループに参加するのかとても悩まれていたようです。

志村様のグループでは、参加者の自己紹介の後に、質疑応答に移り、素晴らしいチャレンジをされている彼女に多くの賛辞が述べられ、現役生2人と大学院生からは高専時代の生活、ヨーロッパでの職業教育などについての質問があったとのことです。

正村様のグループでは、各自の自己紹介の後、正村様からセキュリティ現場で高専出身者のチームワークが適当な距離を置いてそれぞれの専門領域が見つかると任せあうとても良い構図だった話やパソコンの素性については刷新されてこれからはモバイル端末の更新に取り組んでおられるとの話が披露されました。

小栗様のグループでは、参加者各自が普段やっている瞑想方法や集中力を高めるためにやっていること、集中するとどんな良いことがあるかなどをシェアされていたとのことです。仏教の話や思考を落ち着かせて無二なる話なども出てきたそうです。

 

飲み二ケーションタイムでも半数近い方にご参加をいただき、一同に会した中で若い現役学生の二人に感想をいただいたり、講演者に対する質疑応答が交わされました。

大岡さんの提案で、本グループがより良い親睦を深めていくためにはどうすると良いかについて話し合いが行われ、学生にはFBだけでなく他のSNSでの呼びかけも考えたらどうかなどなど、多くの有益なご意見をいただけました。来年の運営に反映させていきたいと思います。高嶋先生からはバンコックの夜景を見せていただき、これから始まるタイの高専設置などの新しい展開もデジタル越境する形で互いに融合していくような時代になるのではないかと感じました。

 

長野高専OBの宮下さんから、無農薬銘酒「高専人」づくりの現状のお話がありました。春先に、コロナ感染に効果がある5-アミノレブリン酸(5-ALA)の数値が日本酒が高いということが話題になったそうですが、そんなベンチマークの中でランク外の高い数値を「高専人」が出したことから、9月に急展開で酒造会社から醸造受託依頼が入り、12/23に瓶詰めが始まり新年から発売できるとのことです。皆様にご協力いただきたいと熱い応援メッセージが島田顧問から投げられました。

最後に一言ずつ皆さんからご挨拶をいただき、和やかな飲み二ケーションタイムをお開きにいたしました。

 

新年1月の月例会で皆様とお会いできることを楽しみにしています。

 

来年もよろしくお願いいたします。良いお年をお迎えください。

 

                                                  (事務局:西山茂丸)

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