赤とんぼ 第10号


2006年6月発行


 

◆第10号記念  特別企画インタビュー「この人と」


1  園田 昭眞  さん/宇宙航空研究開発機構  種子島宇宙センター所長
チームワークこそが宇宙開発を支える

 【略歴】1948年8月、熊本県八代市生まれ。69年3月、有明高専機械工学科を卒業後、沖電気に入社。71年3月、宇宙開発事業団に入り、数々のロケットの打ち上げに立会い、2005年4月から宇宙航空研究開発機構(JAXA)の種子島宇宙センター所長。

 

2  畠 中 豊  さん/環境カウンセラー

「環境おじさんと呼ばれたい」— 環境もの造りを通して—

【略歴】1951年7月、秋田県由利本荘市生まれ。1972年、秋田高専機械工学科卒業後、川崎重工業に入社。造船、航空機産業などの分野で生産技術を担当。2003年4月から榎本ビーエー(株)に移り、現在、新製品開発室長。環境問題に深い関心を寄せ、環境カウンセラーの認定を受ける。現在、放送大学大学院(環境システム科学群)に在学し修士論文の作成に取り組んでいる。岐阜県各務原市在住。


3  今井 博充  さん/株式会社アルゴル  代表取締役

「大手にない武器」を手に 画像処理装置メーカーとして業界最速の検査装置を実現

【略歴】50歳、長野高専卒業後、生家のある岡谷市のとなり、下諏訪の荻原製作所に入社、三協精機を経て、平成4年に画像処理装置メーカーとして長野県上伊那郡南箕輪村にて創業。画像処理装置の組み立てだけでなく、必要なソフト、基板、パソコン、照明までも自社で開発して組み込む常識破りの経営を進めている。高速で移動する被検体に対し、非接触三次元測定においてミクロン以下の高精度、分三千個の検査を可能にする全自動検査機などを発表、未知のエリアに次々と挑み世界初の技術を開拓して、半導体や医療システムの製品精度を高める分野で貢献を続けている。

 

4  天摩 勝洋  さん/木更津高専  情報工学科教授  専攻科長

高専を内側から支え、強力に推進するパワー

専攻科創設、そして独法化後の最先端現場の先生に聴く

(八戸高専  機械工学科1期生68年卒)

 

5  坂口 正雄  さん/医学博士  元長野高専教授・テクノセンター所長

〝伯楽ありて然る後に千里の馬あり"医学博士への道

【略歴】歴/1943年生まれ、65年信州大学教育学部卒業、同年長野高専電気工学科着任、87年機械工学科転任、平成92年電子制御工学科転任、02年産学交流室長、04年地域共同テクノセンター長、06年長野高専退職


6  多比良和誠  さん/東京大学大学院工学系研究科(化学生命工学専攻)教授

「疑惑論文の問題を追う」
論文ねつ造疑惑事件の責任追及の結末はどこへ?   中立であるべき調査委員会がきちんとしたレフェリーの役割を果たしているかを検証する。(一般のマスコミ報道からはうかがい知ることのできない事実を、多比良教授への取材と資料を基にレポート)

 

特別寄稿
日本の宇宙開発の歩みとともに/園田昭眞 

 
「宇宙にかける夢」宇宙航空研究開発機構 (JAXA)に 在職する高専OBOG
JAXA生活23年を振り返って

小倉延公(都立工業高専機械工学科S53年入学)
宇宙基幹システム本部 試験センター(筑波宇宙センターで衛星試験設備の維持・運用)
 

高専卒は現場経験が豊富で応用が利く—開発、保全、運用に不可欠な存在

寺岡 謙 (詫間電波高専 電波通信学科 9期84年卒)

鹿児島宇宙センター発射管制課(電気系設備の保全運用担当)

 

将来的には高専を出たエンジニアとして現場に戻り、現部署で自分が決めた計画を実行に移したい

青柳 孝 (都立航空高専 航空原動機工学科 87年卒)

宇宙基幹システム本部 宇宙輸送プログラム室(計画サブマネージャ)

 

人工衛星の逸脱がゆるされない環境維持のため、日夜、空調運用を続ける

継岡 伸彦 (東京高専 機械工学科 91年卒)

施設設備部 技術グループ(筑波宇宙センターで空調、給排水設備の設計・監督)

 

打ち上げ直後、手に汗を握る指示。普段の生活では出来ない緊張感と充実感

坂元 薫 (北九州高専 電子制御工学科2000年卒)

宇宙基幹システム本部 射場設備開発室(筑波宇宙センターでロケット追跡設備の開発・運用) 

これからのJAXAを背負えるよう若いうちに出来るだけ多くのものを吸収し、邁進したい

野中 玲子 (北九州高専 電子制御工学科 2005年卒)

鹿児島宇宙センター射場運用課(ロケット追跡設備の維持・運用、射場管制官補佐)

 

【寄稿】

真摯に学ぶ高専生に惚れる---工業高校から高専に勤務して

斉藤武雄(都立産業技術高専  荒川キャンパス  嘱託講師)

 

【付録】

17名の世界の著名研究者から調査委員会への多比良教授に対する擁護・支援のメッセージ
これらはすでに多比良教授より調査委員会へ送られたもので、処分の判断材料にされるべく重要なメッセージを含んでいる。